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創作という行為について


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昨日、上野リチ展に行って来ました。彼女はウィーンに生まれたデザイナーですが、建築家の上野伊三郎と結婚したので後に上野リチとなりました。日本に来てからも、生涯デザイナーとして活躍し続けた人だそうです。


美術館に行って、生のモノを観たり宿った空気を感じたりするのは好きなのですが、後に部屋でいろいろ調べたりしながらノートにまとめている時間も私の中では重要な時間かもしれません。

写真や音楽・絵画などの芸術作品は、受け手に委ねる部分がかなりあると想うんです。

私も自分の心にゆとりがなくて、何に触れても感動できなかったりする事が沢山ありますから。


まず、ウィーンってどういう街なのかな?と思いました。やっぱりバックボーンというか、時代背景・お国柄・国民性・家庭環境といった土台が作風にも影響してくるものだと思うからです。(そんなウィーン気分を味わうため、モーツァルトのピアノソナタを聴きながら書いています)


上野リチがモーツアルトを好きだったかどうか知りませんが、やっぱりウィーンで育ったならば、耳にしていたんじゃないかな...どうかな。

彼女のデザインは女性らしくて可愛らしいものが多いですが、北欧のモノのようにシンプルではないと感じました。もっと何か満ち溢れていて、主張していて、音楽が聞こえてきそうな感じです。


彼女は京都市美術大学で講師を務めていましたが、学生たちに指導する際、「製作には“ファンタジー”が重要である」と説いたといいます。ここでいうファンタジーとは、「模倣をせず新しいものを求め、たとえ拙くとも、自らの創造性を羽ばたかせること」だそうです。

新しいモノを生み続けるなんて凄く大変そうなのに、彼女の苦悩やネガディヴな印象は、今回の展示からは1ミリも感じる事がありませんでした。本当に羽ばたいて生きていたんでしょうか、それともあまり見せなかっただけなのでしょうか。自らを貫き、生涯創作し続けた強い女性、それが私が感じたリチでした。

(私はゴッホとか闇の芸術家も大好きなので、ちょっとカルチャーショックですw)



実は先月1ヶ月間、カメラマンの先生や仲間たちとインスタグラムを介して写真の宿題を提出し続けていました。

テーマは日によって決まっていて、8つのテーマがありました。毎回10位以内と特別賞に選ばれる事ができれば、講評をしていただけるのですが、私は2つのテーマだけ10位以内選ばれることができました。(私が提出できたのは6つのテーマのみ)

正直自信を失ってしまい、3月は挑戦するのをやめました。過去写真での提出でしたが、やはり、創作という行為と向き合うのは困難を極めます。何か自分の心の中でふつふつと創作意欲が高まってきたら、またみんなと写真を撮りにいきたいなぁと思います。。。



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