top of page

1_ザ・フィンランドデザイン展


ree

先日のブログ記事で "月1で芸術に触れたい" と書きましたので...早速行ってきました「ザ・フィンランドデザイン展


北欧のデザインには憧れがあって、私の部屋にも北欧雑貨や食器が沢山あります♡(カーテンはマリメッコの生地でオーダーしました) それらの魅力はやはり、センスの良さと飽きのこないデザイン、そして日本人好みの素敵な色合いだと思っています。

(上の写真は、展覧会の最後にある撮影OKコーナーです。こんなチェア欲しいですよね~)


アルヴァ&アイノ・アアルト、カイ・フランク、マイヤ・イソラ、トーベ・ヤンソン。これらの主要人物はとても有名で私も好きなのですが、今回最も印象に残ったのは、タピオ・ヴィルッカラの「杏茸(カンタレリ)」というガラス作品でした


タピオ・ヴィルッカラは、1951年のミラノトリエンナーレにおいて、会場の空間デザインでグランプリを獲得したアーティストだそうです。(奥さんのルート・ブリュックは同じく陶芸作品でグランプリ)

「杏茸」はキノコの外側にあるひだ部分を繊細に表現していて、ガラスに光が透った時の陰影が水面のように美しいんです!!

Bunkamuraザ・ミュージアムのWEB写真ではわからないのですが、アート記事を検索していて見つけた写真がありますのでご覧ください。ガラス製品の一番の魅力は、光を透した時の変化だと思いませんか!?

思わずこの写真をとった古川裕也さんを検索してしまいました📷


それにしてもやはり、フィンランドの人たちにとって、キノコというのはごくごく身近な存在なんですね。(ムーミンもよくキノコ狩りしてるし) それは私たち日本人のように「キノコを日常的に食す」という意味ではなく、キノコの生える「森と共に生きている」という意味で。

タピオ・ヴィルッカラだけではなく、フィンランドの多くのアーティストが、湖や氷河・植物や森といった雄大な自然からインスピレーションを得ているのが解りました。


そして芸術というのモノは、その時代やその国の背景にも影響を受けるものなんだなと改めて感じました。

1873年にスウェーデンの製陶会社であるロールストランド社は、フィンランド政府から子会社をつくる許可を得て、ヘルシンキのアラビア地区に工場を構えました。当時 フィンランドはロシア帝国の支配下に置かれていたため、フィンランドを足場としてロシア市場に進出する目的があったからです。(「フィンランドのアラビア手帖」より引用)

そしてフィンランドは1917年にロシアから独立。木材以外の資源が乏しい中で新しい国づくりが始まり、工芸を国の重要な産業と定めて近代デザインの発展に力を注いだそうです。もし、フィンランドに森がなかったら、今頃どんなデザインを生む国になっていたのでしょうか。そもそもデザインの国になっていたのでしょうか…


こうして文章としてアウトプットしてみると、自分はこう感じていたのか...と客観的に視えて良いですね。月1で続けたいと思います。(15時ごろ記事を書いてる途中で全部消えてもう止めようかと思いましたが・・・)


ree

<ミュージアムショップで購入したお土産>

・LAPUAN KANKURITの大きめポーチ

・書籍「フィンランドのアラビア手帖」

・1954年のアラビア製陶所製品ポスターをポストカードにしたもの(大きめサイズ)

・北欧アーティストによる100枚レターブック(100枚の便せんとして使える)






ree

私の部屋にある北欧食器の中から、今回の展示作品と関連のあるものを写してみました。

アイノ・アアルトの「ボルゲブリック」シリーズ(青いボウル)は、展覧会のCHAPTER 2 ~機能的なフォルム~の章で 花瓶が展示されていました。

イッタラのティーマシリーズ(黄緑のボウル)は、カイ・フランクのキルタシリーズの流れを受けています。

カイピアイネンのパラティッシシリーズ(果物とパンジーの柄)は、初期デザインのブルー&イエローのカラータイプが展示されていました。

マリメッコ(写真のトレーはウニッコシリーズ)からはテキスタイルや洋服などが展示されていました。



コメント


bottom of page