私の中のオレンジの太陽
- Masumi Kimura
- 4月29日
- 読了時間: 2分
大宮エリーさんが亡くなられてしまった…
私は自分の本棚のなかにある、2冊の本を久しぶり取り出してみた。
(最近忙しくて積読本が沢山ある…)
本というのは不思議なもので、ある人にとってはその人の人生を揺るがす大切な1冊になろうとも
その人のルーツを知りたくて自分で読んでみてもまったく引っかからなかったりするものだ。
音楽もなんでもそうかもしれない。
私は本を読むときすっごくちっさい付箋を気になった所に貼っていくので、読み終えた時、付箋が沢山ついている本は、私にとって大事な本だとわかる。
時々、どこに貼っていいかわからないけど、なんだか手放したくない本というのもあるだろうけど。
付箋の箇所は、しばらくぶりに読んだときにもやっぱり琴線に触れるものであったり、
逆になんでそこに引っかかったのかが、もはやわからない時もある。
人は川の水のように、流れを止める事はできない。
大宮エリーさんの「思いを伝えるということ」という小説の中に、たき火のシーンがあって……それを読むと私は自分と母親の関係を思い出してしまう。
簡単には上手く説明できないのだけれど、過去の自分を思い出してしまう。
中尾さんの記念本を作る時(実際には記念本の前に創った無料のオンライン雑誌の時)、中尾さんの私小説的な1曲である「オレンジの太陽」を取り上げようと思ったのだけど、そうすると自分の(母親に対する)想いに触れなければならないからできないなと思ってこの曲は止めたのだった。(単行本くらいでないと説明しきれない)
私もいつか母親の写真を撮る事ができたら、更に昇華できるんでしょうねと、私はいつしか中尾さんにも言ったのを覚えています。
40代の半ばに突入しつつある今の私の中には、もうあの頃の様な闇やわだかまりはないのだけれど、それは30代の自分がちゃんとたき火を見守って向き合ったからだろうと思います。
(何か心に引っかかるような方がいらっしゃったら、是非エリーさんの本を読んでみて下さい。)
あなたずっと嘘のない人だよねと、先日ある人が言ってくれました。
そうそう、本当は自由人で好きな事しかしたくないから、苦手な事をしてる時に多大なストレスを感じるのです(涙)



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