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SideA_03「leather tramp blues」湯田剛章

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「leather tramp blues」作詞・作曲:湯田剛章 /モデル:湯田剛章


私はカメラマンとして湯田さんのライブを撮ったことはない。だけど、今回のこの個展に湯田さんの楽曲をどうしても組み込みたくて、モデルまで務めてもらった(笑)。そして6枚目の歩く写真を、個展のメインビジュアルに使わせて頂いた。


湯田さんは汽笛と犬というバンドのギターボーカルで、本当に素敵な唄をうたう人です。(実は今「ドッグビヘイビアリスト」になるべく勉学に忙しい。)この曲に限らず彼の音楽で紡がれるのは、とりとめのない景色。だけど最高に幸福な誰かとの時間。


「幸福が現実となるのは、それを誰かと分ち合った時だ」というセリフが、映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の中で出てくるのですが、その言葉が今のユダさんにぴったりだと思う。


私はこの曲と向き合い「leather tramp」という言葉を調べている過程でこの映画に行きついた。補足的資料として個展でも案内したけれど、「leather tramp」とは直訳すると「革靴の放浪者」という意味となり、「ゆっくりと人や風景・土地の文化と対峙し、小さく見落としがちなモノを楽しむ旅人」のような解釈となる。

映画「イントゥ・ザ・ワイルド」の中で主人公クリスが「leather tramp」と呼ばれるシーンがある。クリスは物質的な豊かさを捨て、自然と向き合いながら、真の幸福やその意味を探求する旅に出る...

ユダさんにこの経緯を話したら、自分もこの映画でこういう言葉があるのかと知ったと言っていた。


歩きの旅でないと見つけられない景色というのは、カメラを手にしないと見つけられない景色と同じだと思う。たんぽぽはこんな場所でも生きられるのかとか、雨に濡れるアスファルトが車のライトに照らされる眩しさだとか、特別ではない場所に射す朝の光を見つけることがなんか特別だなぁとか、水面にゆれる木々の面白みとか・・・。


"leather tramp blues とりとめのない景色が

leather tramp blues 俺を歩かせる"

"leather tramp blues 旅の空を彷徨っていく

leather tramp blues 俺は名も無き者になる" 


という歌詞があるので、この曲の場合、やはりモデルは湯田さん本人ではないとならなかった。撮影に付き合ってもらった日、私の雨女ぶりが発揮されて凄い雨だった…

限られた時間と状況の中で、初めて撮る人との撮影というのは本当に大変だ。そういう時やはり大事なのはイメージだと思う。こういう絵が欲しいというのが無くてはならない。湯田さんを何度も歩かせてしまったけれど、のほほんとしながら笑って応えてくれた。本当にどうもありがとうございました。

この日、雨上がりにとってもキレイな空を先に見つけたのは、やっぱり湯田さんだった。


追伸:

歌詞に出てくる"金木犀"の香りを、会場の湯田さんコーナーで(ディフューザーで)漂わせていたの、気が付きました?



【live information】

ユダ ソロワンマンライブ

2024年10月26日 at れすとらん邪夢

open 18:00/start 19:00

charge 3,000+order




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