SideA_05「キセキ」野崎マスケ
- Masumi Kimura
- 2024年10月21日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月22日

「キセキ」作詞・作曲:野崎マスケ モデル:津川友美
「とにかく歌ってみたい」と2008年に結成された3人組 SK&T の15th Anniversary Singleとして発売されたこの曲を、私が初めてライブで聴いたのはTHEまっすぐのワンマンライブでした。よく知りもしないのに "あぁ、マスケさんらしい曲だなぁ" と思ってとても好きになりました。
中尾さんやスージーさんのようにライブ写真を撮ってる方の楽曲だけではなく、今回の個展では新しい歩みの中で世界を広げていくのも素敵だろうと思いました。私がマスケさんに最初に出会ったのはライブハウスではなく、カメラマンの茜さんの主催する写真展だったので、その不思議なご縁も私の歩みの中の1ページのような気がします。
あの日の景色から今日の景色まで、 主人公の心の中で変わらないキセキ。 日々の歩みの中で大切にしている想いを、私は写真でどう表現したらよいか悩みました。7分49秒だから余計に、マスケさんの曲だから余計に。
最終的に私が行きついたのは、目に見えぬ力というか自然の力です。
補足的資料として、意味ありげに「ユリノキ」の説明を貼っておきましたが、不思議な木ですよね。
人との出逢いの奇跡は写真では表現できないけれど、自然の力という意味での奇跡は写真でも伝わるかもしれないと思いつきました。マスケさんは自然の人だから、人工物の写真ではない方がいい。

このユリノキに出逢った時のパワーは印象的で、シャッターを切った後もいつまでも離れがたくじーっと佇んでしまうくらいでした。
"見えない地図を拡げて 辿り着いたこの場所で キセキの意味を知るだろう"
という歌詞の「辿り着いた感」を感じたのでこの1枚を入れました。
そしてこれとセットで選んだのがユリノキの実の写真

二つ並んだ残存翼果。落果期が過ぎても付着を続け、霜や雪の季節も落ちることなく、翌年の春の嵐に襲われてもなお離れずにへばりついている翼果。二人はきっとこんなふうに強い絆で結ばれているんだろう。

"ひとつずつ見つけた小さな星と三日月が 笑顔で夜空に浮かんでる"
綺麗だなと思って撮った三日月の写真を拡大したら、一つだけ小さな星も写っていたんです!!!
三日月と次の写真の女性が背中合わせのような配置にしました。

"あのね どうしても涙が溢れるのは 今日の君がきれいだから"
一番最後のシーン、とても重要なこのシーンを表現するのに苦労しました。
涙であふれるのを表現したくて四苦八苦し、水の写真と女性の写真を多重露光で合わせました。
彼女を見つめる瞳の中はこんな感じ。
最終的にこの4枚だけに絞ったのは少し勇気がいったけれど、マスケさんが洗練されていると言ってくれたので安心しました。このような機会を与えて頂きありがとうございました。


【live information】
Masuke Nozaki Solo Live "Nature Echoes of Native American Flute"
2024.10.26 (Sat) at 本厚木 Cabin
Open 17:00 / Start 18:00
¥3,500(+1order)
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