組み写真というもの
- Masumi Kimura
- 2024年7月27日
- 読了時間: 2分
カメラをやっている人は良く使う言葉だと思いますが、組み写真という表現方法がありますね。
1枚では表現できないようなストーリーを感じるものを表現できたり、リズムを感じるものになったり、単体では捨て写真だと思っていたものが組みの中では生きてきたりする。
だから写真を組みで見てみようという宿題をしていた時がありました。
私は4年前の個展も組み写真で表現していたし(今思えば組み写真と言えるものかどうか怪しいけど)、その後も好きな音楽を写真にして遊んだりしていた。
だからこの宿題も、何かの曲を組み写真で捉えてみようと取り組んだのです。
音楽はいつも写真より身近にあるというか、写真よりも先にあるというか…
だからその表現方法が私のオリジナリティーに繋がるだろうと考えたのです。
その頃、ちょうど中尾さんのリクエストライブの少し前の時期で、私はある曲をリクエストしていた。(ライブ当日は配信もあったので観てくれた方もいるでしょう)
中尾さんがいつも1ヶ月以上前からスタジオに入ったり、曲を覚えたり、真剣に向き合っているのを知っているので、
お客さんではない私は自分にも何か課さなければならないと思い、同じ曲を組み写真の課題曲とした。勝手に。
(こっちは知っている曲で好きな曲だから全然課せてない気もするけど)
月に1、2回撮影させてもらっているだけだけど、慣れてはいけない気がするというか、同じライブに向き合う姿勢が揃っていないとならないような気がするというか。
私は言葉が不足している分、他でカバーしないといけないような気がいつもしている。
それで課題を提出したら、なんだかやれそうな気がする!と感じて、あっそろそろまた個展やりたいかも!となったのです。
ライブ写真を撮り始めたのが2016年、初めての個展が2020年…ときたら次は2024年だと。(オリンピックかよ)
中尾さんが言っていた、あの言葉のように。
「ずっと同じところをぐるぐる回って」いてはダメだと思った。前に進んで、表現して、また糧にしていかないとダメだと思った。
それが今回の個展開催を決めた理由なのです。

写真は使われなかった写真。水流に立ち向かっていく魚。


コメント