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世界は止まってなんかない。





デザイナーである皆川明さんが紡ぐ言葉がとても美しくて、憧れています。まるで作家のようなんです。

著書「ミナを着て旅に出よう」は、2003年に発売されたエッセイで、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」への想いや、苦労時代・青年時代にも触れた自伝のような部分もあります。


2020年に発売された「Letter」は、まず装丁が木の実のような赤色で、とても素敵。

内容は日記のようで、"誰かにあてるというよりは自分との往復書簡のよう"だと、あとがきに書かれています。

"自分の心の中にある意識や感情は 現実の中に流れている時の中では見えづらく

自分の中にある感情を言葉に変換していくことでその感情は輪郭を持ち、質量がうまれてくるような気がします"と・・・。


アーティストは、何かを創作している時だけがアーティストなのではなく、

日常や生き様が創作物に反映されているんだと、私も思います。


だからというわけではないのですが、私は最近、よく思い出す言葉があります。

「発信することは止めちゃダメだよ。世界は止まってなんかないからね。」

これは昨年、ある人が私に言ってくださった言葉です。

直接お目にかかった事はあまりない方なのですが、陰ながら応援して頂いてる気がして、その時もとても有難く感じました。


思ったように活動ができない世の中かもしれないけれど、カメラを持てば美しい景色はそこらへんに溢れていて、

都会の中の森だとか、今まで読んだことのなかった作家だとか、近所にしかない美味しい肉屋だとか…

日々見逃している出逢いも沢山あるんだなって感じます。

だからそれこそ日記みたいに、日々を紡いでいけたらいいなって想います。


言葉や写真に変換していく事で、質量がうまれるのだとしたら。


世界は止まってなんかいないから。




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